[溫泉療法]
入浴初期(3~7日目)には、副腎皮質機能の低下により、一時的な癥狀の悪化がみられますが、次第に溫泉浴の効果が現れ、副腎皮質機能の亢進による癥狀の改善?治癒がみとめられます。副腎皮質機能の亢進→ステロイドホルモンの分泌を高め自力治癒を促進につながるといわれています。
血圧等循環器系統の疾患
玉川溫泉には、高い血圧を下げ、正常血圧には余り影響を及ぼさず、低い血圧は逆に上げるといった循環器系に好ましい調整作用があり、血中コレステロールの増加並びに血管に対する動脈硬化を抑制する効果があります。
脊髄性並びに脳性小児麻痺
脊髄性小児麻痺においては、調査事例中半數が筋電図でみると、放電間隔は狹くなり、また振幅の増大が認められるなど明らかな筋機能の増強が確認されておりますが、45日間以上の長期浴治が前提となっております。脳性小児麻痺においては、調査事例中6割に患肢筋力の増強、首のすわりの軽減、這行及びつかまり立ち方の好転、體動の円滑化、痙攣化?言語狀態の好転など目立った効果のあることが明らかになっております。?しかしながら、これらの病気は、整形外科醫、內?小児科醫、精神?神経科醫、溫泉療法醫などの協力が必要不可欠となりますのでご承知おき下さい。
貧血癥並びに白血球減少癥
赤血球數?血色素、白血球數の増加並びにその持続がみられるなど、造血臓器を刺激し、その作用を賦活調整する働きがあることがわかっております。放射線業務などに従事されている方にとっては、良い保養?療養泉になると思われます。
皮膚病
白癬癥、ウイダール苔癬、慢性濕疹、腫癥などをはじめ、いわゆる慢性の皮膚病に対して効果が期待できます。水蟲も7~10日間の湯治で完治した事例もあります。
生體の免疫力?抗菌力の増強、健康増進に対する効果
湯治3~5日目頃に一時的な抗菌力の減退があるものの、溫泉浴を続けていくに従い、次第に抗菌力が増大し、10日目頃には溫泉浴開始前の1.5~2倍にもなることから、身體の防衛力増強や治癒力の増進など好ましい効果が期待できます。
肝機能の活発化に対する効果
肝臓の機能に重大な影響を及ぼすビタミンB2の代謝面からみると、湯治3~5日目では數値が減少して肝機能が一時的に減弱するものの、溫泉浴を続けていくうちに増加に転じ、肝臓の代謝が活発化していきます。
疲労回復に対する効果
入浴開始數日後から身體の疲労は回復し、體調が良くなり、細胞亢進狀態になることが立証されております。但し、度を越した入浴(回數?時間)は逆効果をもたらしかねませんので、適度な入浴をお薦めします。
細胞の活発化と若返りに対する効果
身體の具合や調子などに及ぼす影響をみる皮膚導體內抵抗を測定の結果、細胞活動の亢進により、あたかも老人の皮膚が若い女性の手の甲のようになる作用を起こし、結果的には體調をよくして若返らせる働きがあります。これは、玉川溫泉浴治効果の中でも特筆できるものといえます。
玉川溫泉の効能?効果【飲泉】
溫かい溫泉水
胃粘膜の血管を拡張し、吸収を促進して胃の運動や分泌を抑制するため、胃潰瘍、胃酸過多癥、慢性下痢癥、慢性胃炎、膽嚢疾患、慢性肝炎などに適応性があります。 また、新陳代謝を活性化させる作用があるところから、糖尿病にも効果があるといわれております。(腎不全などを併発されている場合はお控え下さい。)
冷たい溫泉水
胃腸の運動や分泌を高めるため、胃酸減少癥、無酸癥、便通などに効果があるほか、鉄もイオン化しているため吸収もよく、鉄欠乏癥貧血にはより効果が認められております。
溫泉水を源泉のまま飲用されますと、胃部不快感、軽い痛み、吐き気など急性胃炎の癥狀をおこしますので、詳しい飲用方法は飲泉コーナーでご確認下さい。
玉川溫泉の効能?効果【蒸気吸入】
蒸気に含まれる微量の硫化水素ガスの吸入により、気道の繊毛を刺激し、粘膜の再生を促進させて、気管支炎や風邪、喘息などに効果があります。 浴場內の「蒸気湯」「箱蒸し湯」の利用のほか、源泉付近の散策や巖盤の利用により蒸気吸入の効果が得られます。
玉川溫泉の湯治につきまして
様々な疾患のお客様がいらっしゃいますが、個人差があり、必ず治るとは斷言できません。湯治により、自分自身が本來持っている免疫力?治癒力が向上し、その結果として回復に向かわれるものであることをご理解下さい。